コラム

空き家もらってください!0円でも空き家を手放したい理由とは?

「空き家をもらってください!」

そんな上手い話があるものかと、少し警戒してしまう人も見えるかも知れません。

しかし、空き家は放置するだけでも維持費が必要になります。

あきお
つまり、空き家は何もしなくてもお金が飛んでいく「マイナス資産」ですから、結構頭を痛めている所有者もみえるのです。

なかには立地は良いのに解体費が高すぎて売却も出来なくて困り果てている人もいました。

今回は、私が耳にした空き家所有者様の生の声をお伝えしたいと思います。

最寄り駅から徒歩5分!それでも空き家もらってください?

不動産売買の価格において駅からの距離は近いほど有利に働きます。

最寄り駅から5分の土地であれば、価値が0円ということはありません。

しかし、相続で空き家を手に入れたAさんは頭を悩ませていました。

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空き家をリフォームして活用しようと考えていたのに…

Aさんは駅から徒歩5分しかも商業地域で近隣は店舗が建ち並ぶエリアの30坪の土地を相続で手にしました。

そこには3階建ての空き家となっている住居兼店舗があり構造は3階建てRC造です。

雨漏れしているのですが、リフォームすれば直ると素人判断で考えてしまったのが失敗でした。

つなぐ
長年雨漏れを放置されていたようで内部の鉄骨が膨張してコンクリートが爆ぜており修復できない状態だったのです。

 

解体費用が1,000万円も掛かるとは思ってもみなかった!?

そのため解体するしかありませんが、いざ見積りを取ったところ1,000万円を超える金額でした。

土地のおおよその坪単価は20~25万円なので、解体して更地で売却しても赤字です。

解体費用が土地の売却価格を上回っていますが、700万円の価値のある土地だからと何とか売却したいと考えていたAさん。

しかし、一向に買い手は現れず固定資産税などの維持費ばかりが無情にも出ていきます。

あきこ
買い手の立場で考えれば、初めから更地を購入した方が安いので売却も難しいですよね。

 

雪下ろしの費用がヤバイ?空き家もらってください!

豪雪地帯の空き家は維持管理が大変と空き家所有者のBさんは言います。

人が住んでいると室温が上がるのですが、空き家だと外気温と変わらず雪の積もり方が早いため、次のような問題を引き起こしやすくなります。

  • 屋根の雪が道路に落ちて人に怪我をさせる恐れがある
  • 落ちた雪が道路に積もり通行の妨げになる
  • 雪の重みで倒壊の恐れがある

こういった問題を防ぐために雪下ろしを行うわけですが、業者に依頼すると費用が嵩みます。

 

空き家の雪下ろしでいくら掛かる!?

ワンシーズン辺りの雪下ろしの回数は1~2回ということです。

費用はおおよそ25,000~30,000円らしく、雪の多い年にあたると出費も嵩みます。

ただ、出費が痛いからと雪下ろしもせずに放置すれば通行人に怪我をさせるかもしれないので、雪が降ると空き家のことが心配になるそうです。

つなぐ
すでにBさんは空き家を手放しましたが、何よりも近隣住民に迷惑をかけることが無くなったことで心が軽くなったとおっしゃっていました。

 

空き家の管理が負担!でも何をすれば良いかわからない

空き家を所有していれば固定資産税が掛かりますし、電気水道を使えるようにしておけば基本料金も掛かります。

もちろん不動産によって掛かる費用は異なりますが、一般的な戸建ての空き家であれば年間10万円程度は必要だと思います。

しかし、年間10万円くらいなら放置してしまう人は多いです。

負担ではあるけど、だからと言って何か対策するために行動を起こすわけではない。

あきお
そうして年月が経過すると空き家が傷んで、今ですと「特定空き家」に認定される恐れも出て来ます。

 

特定空き家を所有するのはデメリットしかない!?

特定空き家とは、近隣に影響を及ぼし早急な処理が必要な空家です。

通常、住宅のある土地は固定資産税の軽減措置で1/6に優遇されています。

しかし、特定空き家に認定されて勧告を受けても改善しないと「固定資産税が最大6倍」になります。

そういった金銭的なデメリットもありますが、なによりも空き家を放置しておくと近隣住民から嫌われます。

放置された空き家は景観も悪くなりますし、不法侵入などの犯罪面も心配です。

あきこ
さらに行政が強制的に解体を行う行政代執行は行われればニュースなどで取り上げられるので凄い嫌ですよね。

では、なぜ行政から指導を受けても何もしないかというと、解体するにしても先立つお金が無いなどの事情があったりします。

そんな空き家をお持ちの方は、贈与という選択肢も検討しても良いのではないでしょうか?

 

おわりに

ここまで「空き家をもらってください」という所有者の声をお伝えして来ました。

空き家をあげるにも理由があり、

  • リフォームや解体費用が思いのほか掛かる
  • 維持管理が大変

ということもあります。

そういった所有者にとってのデメリットを空き家を貰う側は許容できるのか?

無料だからと気軽に貰うのではなく、きちんと考えて譲り受けないといけませんね。

最後までご覧頂きありがとうございました!

 

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