コラム

築50年をリフォームして何年住める?長く住むために必要な工事とは

「築50年の家をリフォームして何年住めるんだろう?」

一概に築50年の家と言っても、今までのメンテナスも含めて状態は様々です。

同じ築50年でも、一方はリフォームでこれから30年は住めそうなのに、もう一方は解体して建て直した方が早いということもあります。

つなぐ
最近も築50年の戸建てをリフォームしたのですが、思いのほか状態も良く30年は持ちそうでした。

では築50年の家をリフォームするに辺り、一体どのような点を注意しなければいけないのでしょうか?

というわけで、今回は築50年の家をリフォームするポイントについてお伝えしていきます。

築50年の家をリフォーム!優先すべきポイントはどこ?

リフォームのビフォーアフターを見ると綺麗になった内装等に目が行きます。

こんなに古民家もお洒落になるなら悪くないかもと考える人も多いと思いますが、築50年のリフォームをするなら内装よりも次の3つを優先させることをお勧めします。

  • 耐震補強工事
  • 配管工事
  • 断熱工事

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耐震補強工事は補助金を活用出来ないか調べよう!

この記事を書いているのは令和5年12月ですが、築50年というと昭和48(1973年)になります。

耐震基準に関しては、1950年から1981年5月まで適用されていた「旧耐震基準」になります。

旧耐震基準は、震度5強程度の揺れに対して家屋が倒壊・崩壊しないという基準です。

現在は、1981年6月1日から施行されている「新耐震基準(震度6強~7程度の揺れでも家屋が倒壊・崩壊しない)」が基準になっています。

やはり安全性が一番大事なので耐震性はチェックしたいですね。

あきこ
自治体によって無料の耐震診断や補助金が支援されますので、耐震補強工事は是非検討をお勧めします。

 

古い配管の交換も優先してやっておくべき!?

包み隠さずお伝えすれば、築50年の家となると「直しながら住む」ことを覚悟しなければいけません。

どうしても経年劣化が至るところに出て来ますが、いざ発生すると困るのは配管のトラブルです。

配管の種類も色々ありますが、一般的に配管の寿命は40年程度と言われています。

あきお
築50年だと錆に弱い金属管が使用されている可能性もあります。その場合いつ水漏れしてもおかしくありません。

 

断熱工事をやっておくと快適性が格段に上がります!

家の状態によって異なりますが、一般的に古民家暮らしは「寒い」と言われます。

今の家と比べれば断熱材や窓の性能も違いますし、隙間風が入ってくることもあります。

築50年の家をリフォームして、快適に長く住むなら断熱性についても考えることをお勧めします。

エコ住宅にするリフォームについても補助金が出る可能性があります。(期日や予算あり)

つなぐ
こちらも上手く活用してリフォーム費用を抑えるようにしましょう。

 

予算に余裕があれば屋根と外壁の塗装も!?

屋根や外壁は、家を雨風から守ってくれる大事な部分です。

そのため、屋根と外壁の防水効果が失われている状態だと「長く家に住む」ことが難しくなります。

ただ、リフォームも限られた予算で行わなければなりません。

屋根や外壁は後でも出来る工事なので、やはり「壁や床の内側」を優先してリフォームすべきでしょう。

 

築50年の家をリフォームするよりも建て直した方が良い?

築50年の家をリフォームする場合、やはり気になるのは予算です。

包み隠さず正直に言えば、築50年の木造住宅だと大掛かりなリフォームをするよりも建て直した方が安いということもあります。

建物の状況次第なので、結論は「専門家に見て貰った方が良い」ということになりますが、次のケースでは建て直すよりもリフォームをお勧めすることが多いです。

 

RC造であれば築50年でもリフォームがお勧め!

構造がRC造であれば、解体して新築を建てるよりもリフォームした方が費用は安く済みます。

またRCであれば構造もしっかりしていますから耐震性についても安心でしょう。

あきこ
ただ、内部の鉄骨が錆びてコンクリートが割れているような建物の状況であれば解体もやむなしです。

 

築50年より古くても柱や梁が太い家はリフォーム!?

今から50年前というと、ちょうどオイルショックが終息した頃になります。

この頃は「質よりも量」という住宅の大量供給の流れもあり、いざ今リフォームしようとすると壁の中が結露でボロボロということも少なくありません。

しかし、同じ木造でも太い柱や梁を使った古い日本家屋は、むしろ造りがしっかりしているので、良い意味で古さを活かしたリフォームはお勧めです。

 

基礎の状態が悪いとリフォームしても長く住むことは難しい!?

リフォームか建て替えで迷っているなら、まずは基礎を確認することをお勧めします。

基礎は家を支える土台で、あまりにも基礎の状態が悪いとリフォームしても長く住むことは難しいと思います。

とはいえ、基礎のひび割れは全てが危険というわけではありません。

注意したいポイントとしては、

  • 水平方向に入るひび割れ
  • 幅が0.3mm以上、深さが4mm以上のひび割れ
  • 一箇所にひび割れが集中している
  • 雨染みが発生している
  • 蟻道がある

などがあります。

あきお
こちらのYouTubeで住宅の基礎について分かりやすく解説されています。

 

おわりに

今回は「築50年の家をリフォームして何年くらい住めるのか?」をテーマにお伝えして来ました。

建物の構造や状態にもよるので一概に言えることではありませんが、長く住むためには

  • 耐震補強工事
  • 配管工事
  • 断熱工事

などの目に見えない部分こそ優先すべきポイントだと思います。

つなぐ
こういった部分をしっかり補修すれば、この先30年は住むことが出来ると思います。

個人的に、リフォームは「その家の思い出」を活かすことが出来るのが大きなメリットと考えます。

ただ、リフォームをしっかり行えば建て替えと変わらない費用になることもありますから、よく考えて検討して下さいね。

最後までご覧頂きありがとうございました!

 

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